トラリピの進化版|カットダブリピ
2015/09/26
FXでシステムトレードをしている人は、M2Jのトラリピはご存知ですよね?とても優れた手法ですが、相場が急激に一方へ動くと大きな含み損を抱える事になってしまいます。その含み損に対して予め対策した手法が「カットダブリピ」です。
カットダブリピとは?
カットダブリピとは魚屋さんが考案したくるくるワイドが上手に出来ない方向けのトレード手法で、具体的にはレンジでの利益確保を優先した「超高速(密度の高い)の両建てトラップ」です。
トラップトレードを行う場合、大きく値が変動した際には加速度的に含み損を抱える事になるので、それを一定の幅でストップロス(損切り)する事で含み損を一定の範囲に抑え、レンジで利益を確保を狙おうという事です。(損切り<利益の状態となる事が前提です)
トラリピでの含み損
例えば、トラップトレードで3,000通貨、10銭幅でトラップトレードを行った場合は以下の通りです。
- 1円変動 含み損 1.5万
- 2円変動 含み損 6万
- 3円変動 含み損 13.5万
- 4円変動 含み損 24万
- 10円変動 含み損 150万
既にM2Jなどでトラリピしたりしている人はこの状況を体験している方も居るかと思います(笑)
カットダブリピでの含み損
設定は3,000通貨、10銭幅、ストップ2円だとします。
- 1円幅変動 含み損 1.5万
- 2円幅変動 含み損 6.0万(ここまではストップ無しなので変わらず)
- 3円幅変動 含み損 6.0万+損切り3.0万
- 4円幅変動 含み損 6.0万+損切り6.0万
- 10編変動 含み損 6.0万+損切り24.0万
その差はなんと130万となります。大きく変動した場合のリスクヘッジになっているという事になりますね。但し、変動すると元の方向に戻ろうとする力が働く事が多い為に、往復ビンタにもなりかねないという事は理解しておく必要があります。
カットダブリピの設定方法は?
環境などは別途詳しく書きますが。
- 通貨 : ドル円(両建て)
- ロット: 3,000通貨
- 設定幅: 5銭幅
- 利確 : 30銭幅(海外口座は29銭幅)
- 損切り: 300銭
直近の相場では200銭だとレンジ幅が広い為、レンジの両端で若干の損切りが発生していたので、300銭幅が無難だと思います。但し、200銭幅でも損切りよりも回転の方が早く口座資金が増加しています。
現在の相場(2015年2〜5月)での約15回転/日以上を確保しています。(1日辺り1万以上の利益、但し損切りは加味していません。)
裁量トレードは?
勿論、裁量トレードは推奨します。何故かと言えば、損失は少ない方が良く、勝つためのトレードというよりもヘッジ的な考え方でトレードを行った方が良いと言えるでしょう。
利益の2割を使用して裁量トレードを行う事や、レンジ際で損切り方向にナンピントレード、スイングトレードなどです。
まとめ
自己責任は勿論の事ですが・・・。
開始直後に大きく変動した場合、いきなり資金不足で退場となる可能性があります。魚屋さんも推奨していますが、2回分程度の資金が無いとリスクが高いと言えるでしょう。(そもそもリスクの無い投資などないと思っていますが・・・。)
リスクを十分に理解した上でのトレードをお願いします。
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